エロゲの薦め
アセティック・シルバーさんより
エロゲ演出の可能性とアージュの演出能力の高さ。
http://d.hatena.ne.jp/hasidream/20080218/1203314335
マブラブオルタを最近プレイした私にとっては、興味深い内容でした!
未プレイの人の為にどんな演出があるかを軽く説明すると、
・立ち絵のおんにゃのこが遠くへ行ったり近づいたり。まばたきをしたり息を吐いたり。
・とある場面でも視界が変わりまくることで自分がそこにいるような感じになったり。
・「燃え」の部分での動きも凄く激しかったり。
とまあ、日常パート的な部分であろうが製作者が強調したい部分であろうが、とにかく動きまくるんです。
ついでに主人公の音声をつけ、字幕を消して自動で進むようにすれば、一つの映像作品として見れると思います。
画面が激しく動くといった「演出」を導入したエロゲで初めて私がプレイしたものは、FATEでした。
そのときも、
「うお!凄ぇ!まぶし!」
と感動しましたね・・・。演出が入るだけでこんなに変わるものなのか、と。ホント、ビックリ。
ひょっとしたら
「だったらアニメでもみてればいいんじゃね?」
と思う人もいるかもしれませんが、私はやはり、それぞれの媒体にはそれぞれのメリットがあると思います。
例えばさっき言ったFATE。もともとエロゲだったのですが、しばらくしてアニメ化されました。そういえば原作スキーの人から叩かれまくっていましたね。
この作品は派手な戦闘場面が結構あり、それに燃えまくる面があります。
一方、なぜ主人公やヒロイン達が戦っているのか、心境、どういったルールで戦っているのかなどの細かい設定が多数あります。
原作ではうざいほどにそういった心境や設定が描かれますが、アニメではさらりと流すような感じなのです。
ですから、結構注意深く、あるいは繰り返し見ないと分からなくなってしまう可能性があったりします。
そうなってしまうと、ただなんとなく見て
「セイバー(ヒロイン)萌え燃え〜」
位しか感じられず、登場人物が今どういった感情で動いているのかなどということが分からなくなってしまうこともあります。これでは面白さが半減ですね。(半分は萌えと燃えですかね?)
ちょい話は変わりますが、はてなで結構有名なたまごまごごはんさん(http://d.hatena.ne.jp/makaronisan/)
は、アニメのプリキュアが大好き。よく女の子達は今こういう心境なんだー、ということをいろいろ考えたりしながら感想を書いています。これだけのめりこめれるのを見るとうらやましい感じがしますね
しかし、誰もがこのようにアニメを考えながら見ることができるとは限りません。
エヴァンゲリオンだって、単に、
「使徒つええwエヴァかっこいいww」
と演出だけを楽しむ人もいれば、
「もっとよくしんじ君の中身を見るんだ!」
という風に出来る限り理解しながら見る人もいます。
もちろんどういった作品でも楽しみ方は人それぞれです。
しかし、エヴァンゲリオンのような作品は、できる限り主人公の心境を考えながら見たほうが楽しいと思います。
庵野監督もそう望んでいると思いますしね。
このように、アニメは(映画やドラマなども)もしよりよく楽しみたいなら、「考えたりしながら」という工程がちょっぴり必要になります。(これ自体もオタクにとってはなかなか楽しいものなのですが。)
しかし同じ映像をみても、人によって理解の幅は広すぎるのもなんかなぁと思います。
その、総合的に見て楽しい楽しくないということではなく、またその他もろもろの考察云々でもなく・・・そもそも見所である部分を理解しないなんてもったいないではないですか。
ここでエロゲですよ!
マブラブ等のage作品は主人公の細やかな心理の変化が見所です。
しかし、もしアニメ化したらかなりの部分がカットされてしまうものと思われます。
心理描写をそのままアニメにしたら、何クールかかるか考えるだけで恐ろしいです。
そう、エロゲであれば・・・・確かにプレイ時間は長くなってしまいますが、そういった見所である心理描写がちゃんと細やかに文章化され、また納得の行くまで読むことができます。また様々な設定に関しても文章化されるので、理解してから先に進めたりすることが出来るのです!
この点、アニメという媒体はあまり細やかな心理描写や難しい設定を必要・見所とする作品に関しては向いていないのかもしれませんね。
ふと思ったのですが、こう考えるとエロゲとマンガって似ている媒体な気がするなぁ。
ですので、もしアニメに飽きたらエロゲをお勧めしますね^^
age作品なんかいいんじゃないですかね?
動きなどの演出だけでなく、話の見せ方という意味での「演出」もすばらしいです^^*
あれ、エロゲを薦めているのかageを誉めているのか分からなくなってきたぞ・・・?